Butterbur

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「まんがでわかるサピエンス全史の読み方」の感想&レビュー

こんにちは、フキです。

今日は「まんがでわかるサピエンス全史の読み方」の感想&レビューです。

「まんがでわかるサピエンス全史の読み方」とは

本書は「サピエンス全史(上・下)」をまんがで解説したまんがでわかるシリーズの1冊です。

著者ユヴァル・ノア・ハラリによって書かれた「サピエンス全史」は人類の”成功”の謎を解き明かすと言う部分で注目を浴びている本になります。

オバマ大統領、Microsoftの創設者ビル・ゲイツ、Facebookを立ち上げたマーク・ザッカーバーグなどが絶賛しているそうです。

実際、

  • なぜ今の人類が地球を支配するに至ったのか?
  • 今の人類は他の動物と何が違ったのか?

という観点からスタートします。

また本書のまんがの部分は、就職したものの、ある出来事でやめてしまった女子のお話になります。

人類の祖先「サピエンス」だけが虚構を信じることができた

虚構、つまりはフィクションを信じることができたこと。

これこそが、昔たくさんいた人類の中で、「ホモ・サピエンス」が勝者となった要因だと述べています。

イメージとしては、宗教などが分かりやすいかもしれませんが、その他には憲法などいわゆる人が決めたルールなどもフィクションとなります。

こういった実際にものとして存在しないものを共有することができたため、人類は柔軟な意思疎通を取ることができました。

そして個人からより大きな集団を形成するに至りました。

このことを「認知革命」と本書は定義しています。

農業は人を不幸にした?

本書では人類が農業に生活をシフトしたことで苦難を呼び込んだとしています。

農業を行えば、確かに食べ物は狩をするよりも格段に簡単に手に入るようになりました。

しかし農業を行うには、決まった場所に定住する必要があり、結果的に人は農作物の家畜となってしまいました。

そのため、農業が不作になるとひもじくなり、不作を想定していない農家は滅ぶしかありません。

農業へライフスタイルをシフトした結果、人類は勝ち組と負け組に分かれてしまい、一部の富裕層のみが贅沢に暮らす様式になってしまいました。

集団・組織の形の変化

著者のユヴァルによれば人類の歴史は統一に向う傾向を持っているとのこと。

その傾向を進めるのが、

1.貨幣
2.帝国
3.宗教

の3つのフィクションです。

貨幣、つまりお金は価値観を統一するためのものです。

帝国は、今だと国と言い換えた方が分かりやすいですね。

最後が宗教、人をまとめるための絶対的・普遍的なもの。

これは現代に置き換えるとお金、大企業、ベンチャー企業やフリーランスの集まりという形に持っていけると思います。

このように、人は小さな集団を作ると、まずその規模を増やします。

そして、規模を増やすため、いろんな文化、考え方を取り入れ、支配体制を強めていきます。

そんな中、支配体制に反対している人たちが、新たな形で今支配している集団と同等の地位を得る。

これが帝国主義と言われる考え方なんだそうです。

形は常に変わるものの、集団の力を強めていくという部分は変わらないみたいです。

まとめ

基本まんがで書いてあるので、読みやすいです。

重要な部分はしっかりと各章の終わりに説明されています。

実際の「サピエンス全史」は読んでいないので、断言はできませんが、入門編として読む分には十分ではないかと思います。

もし興味が湧いてきたのであれば、一度読んでみてください。

僕自身は、本書を読んで自分の価値観を揺らされました。

そういう意味でも一度読んでみて欲しい本です。

最後に

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